66kVもつかめる武蔵野線鉄塔?

鳩ヶ谷変電所と京北変電所を結ぶ安行線は昭和34年と比較的歴史のある送電線ですが、
この昭和34年という年月日は、
実は、鉄塔武蔵野線と同じ年です。現に、プレートに記載されている年月は
1ヶ月しか違わないのです。これは
武蔵野線と同じ形の鉄塔が存在するのではと思いました。
確かにありました。しかし・・・


お分かりでしょう。上半分は武蔵野線とそっくりですが、
下段に66kV級の腕金を備えています。
ここまで同じ形なのですが、安行線は4回線仕様で
個性を出しています。66kV線は途中で分かれていたようですが、
その先の区間の鉄塔はほとんど建て替えられて、
当初からの懸垂鉄塔は残っていないのです。


こちらは鉄塔武蔵野線当初鉄塔である
武蔵赤坂線32号です。
武蔵野線由来の鉄塔は2回線仕様なので、多少造りが異なりますが、
良く似ていますよね。

安行線10号



武蔵赤坂線36号。
耐張鉄塔も造りが似ています。この時代ぐらいから
ジャミラではなく頭の尖った鉄塔が立てられるようになったのでしょうか?



安行線の2回線鉄塔で当初鉄塔と確認できたのはこの2号鉄塔。
こちらは低さもあって、武蔵赤坂線36号と瓜二つです。
関東全域の電力管轄が東京電力になっても、
昭和40年くらいまでは鉄塔は進化を続けていました。
今も微妙に鉄塔は変わり続けているので、標準的な鉄塔でも
送電線によって微妙に形が違っていたりと、興味は尽きないです。
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